ちっちゃいけど、世界一誇りにしたい会社/坂本光司

「日本で一番大切にしたい会社」シリーズの法政大学教授 坂本光司先生の書籍です。本書は、日本各地で地域と共生する小さな店舗や会社を紹介します。坂本先生がライフワークにしている「日本で一番大切にしたい会社」で取り上げられる企業と、本書で取り上げ…

武器としての決断思考/瀧本哲史

作者の紹介 瀧本哲史。京都大学客員准教授、エンジェル投資家。 東京大学卒業後、助手となるもマッキンゼーに転職する。3年で独立して経営コンサルタントを起業。現在はエンジェル投資家のかたわら京都大学で意思決定理論、起業論、交渉術の授業を担当する…

フィッシュ!/スティーヴン・C.ランディン他

ぴちぴちオフィスとは、スタッフが「活きの良い魚」のようにアクティブに働くさま。「死んだ魚の目」をして働いているさまではない。 まずは、以下のビデオを見てみましょう。 www.youtube.comスタッフとお客さんが笑顔に満ちていて、とても雰囲気の良い市場…

星野リゾートの事件簿/中沢康彦

経営トップは企業理念の布教者。繰り返し理念を語りかけることで、スタッフ自らが理念の解釈を深掘りする。 星野リゾートは軽井沢に拠点を置くリゾート施設運営会者です。和のリゾートホテル「星のや」、和風旅館「界」、リゾートホテル「リゾナーレ」、アル…

インクジェット時代がきた!/山口修一、山路達也

ヒッグス粒子をインクジェットプリンタで打ち出したら、何もないところから物体が作成できちゃう(かも) 家電量販店で販売されるインクジェットプリンタは、コモディティ化が進み低価格化が加速しています。すでに枯れた技術になりつつあるインクジェット技…

毒婦/北原みのり

毒婦とは「人をだましたりおとしいれたりする無慈悲で性根の悪い女」という意味。木嶋が本当に毒婦なのかは不明 木嶋佳苗の裁判傍聴記。 筆者の北原みのり氏は、「アンアンのセックスできれいになれた?」などの著作を持つ著作家です。女性目線の性についてテ…

方向を示す助格詞「に」と「へ」の使い分け方

「旅行へ行く」、「旅行に行く」 どちらも特定の場所に向かうことを表す言葉として使いますが、本来はしっかりとした使い分け方があります。 「に」は本来特定の場所や時間を使うときに使う助詞です。 「へ」は本来漠然とした場所や時間を示すときに使います…

ザッポス体験/ジョセフ・ミケーリ

手品のタネを知ったところでわたしたちは手品師になれない。ザッポスの運営を知ったところでわたしたちにザッポスを創ることはできない。 ザッポスは、アメリカのオンラインショップです。 オープン当初は靴の販売を主体にしていましたが、現在は洋服やアク…

日本でいちばん大切にしたい会社3/坂本光司

会社には大切にしなければならない5人のひとがいます。この5人の人々を大切にする優先順位を間違ってはいけません。 社員とその家族 社外社員とその家族 現在顧客と未来顧客 障害者や高齢者などの社会的弱者 出資者支援者 この定義は「日本でいちばん大切に…

読み手を引きつける文書法『Who+What』+5W1H型

文章術は知れば知るほど「フムフム、なるほど」と思わせるテクニックがあるものです。ここで紹介するのは、そんな文書テクニックのひとつです。その名は、「『Who+What』+5W1Hの型」です。 これは、通常わたしたちがよく使う、5W1Hの説明型文章の順番を変え…

ITに巨額投資はもう必要ない/新生銀行Jメソッドチーム

Jメソッドはシステム開発費600億円を60億円に圧縮した新生銀行の手法。これが本当ならシステム開発業者は詐欺師? 通常600億円必要といわれる銀行のシステム。 本書は、その銀行システムを10分の1の60億円で開発した新生銀行のJメソッドについて書かれていま…

一瞬で心を動かす技術/マーク・ゴールストン

相手の話を傾聴する。相手に適切な質問を投げかける。相手の気持ちを察する発言をする。交渉を上手くいかせコツはたったこれだけ 最初に断っておかなければならないのは、本書を読んでも「一瞬」で相手の心を動かすことはできません。 「一瞬で」という表現…

「処方せん」的読書術/奥野宣之

本は薬。効能がなくても、飲んでいるだけで効果が出る場合もある。効能が高くても飲む人によっては聞かない場合もある。要は気は心。 『処方せん』的読書術は、ベストセラー「情報は1冊のノートにまとめなさい」の著者、奥野宣之さんの読書論です。読書を心…

若き友人たちへ/筑紫哲也

「憂う」ことは未来を生み出す力。今、自分がいる場所が理解できなければ「憂う」ことはできない。 ジャーナリスト筑紫哲也さんは「憂う」ひとでした。 「憂う」とは、心配すること、思い悩むこと。特に、将来について気がかりな場合に憂うという表現を使い…

書評ブログの記事フレームワークを考えてみた

ブログを書き始めて一年あまり。 このブログは、わたしが読んだ本の感想などを主に書いているのですが、ブログを書き始めた当初は、記事にスタイルに随分と悩みました。最近は、こんなスタイルがいいのかなぁ、、、という型がだいぶ決まってきました。 この…

「超」入門 失敗の本質/鈴木博毅

同じ失敗を繰り返すのはバカです。しかし、わたしたち日本人は、超ド級のバカでした。 名著「失敗の本質」の解説本です。「超入門」というタイトルの通り、非常にわかりやすく「失敗の本質」を解説しています。 「失敗の本質」は名著ですが、大変に読みにく…

悩む力/姜尚中

悩む力は、激動の時代を生きるための武器。この武器を手に入れるには、自分自身を強くしなければならない。 「悩む力」は、2008年に90万部という驚異的な部数を売り上げたベストセラー。 発売当初に読んだときは、著者が本書で何を言いたいのかをつかめずに…

新・プラットフォーム戦略とは何か?

ビジネスコンサルタント平野敦士カール氏が提唱する新・プラットフォーム戦略。 以前から「それは何?」って気になっていたので、平野氏の著書「新・プラットフォーム思想」からプラットフォーム戦略の考え方を抜き出してみました。考え方としては、決して目…

小さく賭けろ!/ピーター・シムズ

現代ビジネスは、スモールビジネスが行う「小さな賭け」の積み重ねが、ビッグビジネスを生み出すのだ! 「すばらしいアイデアをもっていないと起業できない」いう間違った考えを多くの起業家予備軍はもっています。 ピーター・シムズ著「小さく賭けろ!」は…

ニトロちゃん/沖田×華

わかりにくい障害だからこそ、しっかりとした対処が必要。(だと思うよ) 漫画家の沖田×華さんが幼少期の体験を書いたマンガです。著者はLD(学習生涯)とADHD(注意欠陥多動性障害)をもっています。時折見せる障害の片鱗から学校で沖田さんは、周りから変…

ニッポンの書評/豊崎美香

書評は愛しい本へのラブレター、時に愛は流血騒ぎを起こしたりもする。 小説を書くたび、爆笑問題の太田光さんに「読んでくれ〜」とラブコールされる人気ライター豊嶋美香さん。本書は、著者が「本が好き!」で2008年7月号から2009年11月号まで連載した「ガ…

思い込みをなくして自分らしく生きる方法

答えはいつも、自分の枠の外にある!作者:川村 透発売日: 2015/09/07メディア: Kindle版 ■はじめに 人間は長く生きていると、得た知識や経験が先入観となり、思考の範囲を狭めていきます。 これを哲学者ベーコンは「イドラ」と呼びました。 イドラには4つの…

週刊ダイヤモンド「学者・エコノミストが選んだ2010『ベスト経済書」

古い情報で恐縮ですが、2010年の週刊ダイヤモンド12/18の第2特集に掲載されていた「学者・エコノミストが選んだ2010『ベスト経済書』」を紹介します。2010年は「もしドラ」が発売された年でドラッカーとその思想に大変注目が集まった1年で、ビジネス書全体に…

正しい論点の求め方

論点思考 内田和成の思考作者:内田 和成発売日: 2013/05/02メディア: Kindle版 ■はじめに ロジカルシンキングは、論点の決定からスタートするとおぼえましょう。 現代社会人の必須ツールとなりつつあるロジカルシンキングですが、イシューツリーやMECEなどの…

たむけんに学ぶ繁盛店舗の十ヶ条

経営者芸人しての地位を築きつつある「たむらけんじ」さん。 現在、焼肉屋の「炭火焼肉たむら」を4件とカレーパン屋を2件経営しています。 焼き肉屋は、もっとも経営が難しい飲食店。衛生管理、価格設定、味など、、、オーナーが有名なだけで、店舗を継続さ…

文章が苦手なあなたへ−30分で文章力がアップする本ブログのまとめ

上手な文章が書けるひとって憧れますよね。 文章を書いたあと「なんか、下手だな、、、」とか思った経験は誰でもあるはずです。 上手い文章ってどうやって書くんだろう? わたしは、そんなことを考えて、このブログを書き始めました。 過去の記事を見返すと…

経済大国インドネシア/佐藤百合

わたしが幼年期を過ごした昭和40年後半から50年前半は、日本全体に活気があって、とても良い時代でした。 ピンクレディー、田中角栄、オイルショック、新幹線、ソニー、ファミコン、、、 「あの時は楽しかったなぁ」と甘酸っぱい郷愁の思い出がよみがえって…

養老孟司に学ぶ、成功する仕事の基本

社会は理不尽なことに満ちあふれていて、「ちくしょー!憤懣やるかたないぜ!」な方も多いのではないのでしょうか。 「こんな会社、もう、辞めてやる!」って思っている方は、ここは心を落ち着けてグッと我慢です。人生は長い。今、我慢することで、将来大き…

稲盛和夫の実学/稲盛和夫

著者の稲盛和夫氏は、京セラ、DDI(現KDDI)の創立者。 京セラの年間売り上げは約1兆円、KDDIの売り上げは約3兆円です。これだけの企業を作り上げた稲盛氏の経営理念は、とても難しく、とてもシンプル。それは、「人間として正しいことを追求していく」という…

勝ち続ける経営/原田泳幸

それまで低迷していたマクドナルドを7期連続のプラスに導いた日本マクドナルドCEO原田泳幸氏のマクドナルド経営論です。 原田氏は、2004年にアップルコンピュータから日本マクドナルドに転社。当時「マック(アップル)からマック(日本マクドナルド)」への…