文章術は知れば知るほど「フムフム、なるほど」と思わせるテクニックがあるものです。ここで紹介するのは、そんな文書テクニックのひとつです。
その名は、「『Who+What』+5W1Hの型」です。
これは、通常わたしたちがよく使う、5W1Hの説明型文章の順番を変えたものです。順番を変えるだけですが、これだけで普通の文章が、読み手を引きつける文章に変身します。
通常の5W1H型
When | 今日の朝 |
Where | 会社で |
Who | わたしは |
What | 上司に怒られた |
Whay | 見積書のゼロを少なく書いたから |
How | 単なるチェックミスだった |
これを文章にすると以下の感じになります。普通の文章です。
今日の朝、会社でわたしは上司に怒られました。見積書のゼロを少なく書いたからです。単なるチェックミスでした。
いたって普通の文章です。
『Who+What』+5W1H型
Who+What | わたしは上司に怒られた |
When | 今日 |
Where | 会社で |
Whay | 見積書のゼロを少なく書いたから |
How | 単なるチェックミスだった |
『Who+What』+5W1H型で文章にすると以下のような感じになります。
わたしは上司に怒られました。それは今日の朝、会社でのことです。理由は、見積書のゼロを少なく書いたからです。単なるチェックミスでした。
何か文章に動きが出てきました。とても短い文章ですが、通常の5W1H型と比較すると物語性が増しているのがわかりますね。
出典
本テクニックは、高橋フミアキ著の「『うまい』と言われる文章の書き方」で紹介されていたものです。
本書は、文章を150字、300字、800字と書く長さごとに分類し、文章テクニックを図解でレクチャーします。上記のテクニック以外にも「おお!」と思わせるテクニックが満載です。
- 作者:高橋 フミアキ
- 発売日: 2011/04/23
- メディア: 単行本