方向を示す助格詞「に」と「へ」の使い分け方

「旅行へ行く」、「旅行に行く」
どちらも特定の場所に向かうことを表す言葉として使いますが、本来はしっかりとした使い分け方があります。

「に」は本来特定の場所や時間を使うときに使う助詞です。
「へ」は本来漠然とした場所や時間を示すときに使います。

ですから、上記の「旅行に行く」という使い方は間違っていて「旅行へ行く」が正しい使い方になります。旅行という言い方は漠然として特定の場所を指し示しているわけではありません。
逆に「浅草へ行く」という言い方ではなく、浅草は特定の場所を指し示しているので、「浅草に行く」が正しい使い方になります。

日本語って難しいですね。

出典

本テクニックは、高橋フミアキ著の「『うまい』と言われる文章の書き方」で紹介されていたものです。
本書は、文章を150字、300字、800字と書く長さごとに分類し、文章テクニックを図解でレクチャーします。上記のテクニック以外にも「おお!」と思わせるテクニックが満載です。