「権力」という言葉には、とても大きくて不思議なパワーを感じます。
誰でも権力者にあこがれますが、権力を持ち権力をふるう人はごく少数です。
ジェフリー・フェファー著の『「権力」を握る人の法則』は、権力者が持つ資質について考察しています。
では、権力者の資質とはどのようなものなのでしょうか。
- 決意
- 成功するには、努力と勤勉と根気が必要。自身の感情をコントロールし、自分のことに集中する。他人の言動に過剰反応しない。
- エネルギー
- エネルギーは伝染する
- エネルギーと時間を投じれば何事でも達成できる可能性が高まる
- 上司はエネルギッシュな部下を昇進させることが多い
- 集中
- 1業種、1企業に絞ってキャリアを形成する
- あるスキルや職務に的を絞る
- 自己省察
- 自身を省みる。自身が行った経験や学習はメモをとり、読み返す習慣をつける。
- 自信
- 他人はその人を評価するとき、外面に現れる行動や態度を見る。権力や影響力を持つ人物は自身あり気な行動をとる。人はその姿を見て信用に足るかを判断する。
- 共感力
- 相手の立場を理解し、自ら譲歩することで互いが満足する結果を得る。
- 闘争心
- 人は争いを避けようとする。もし強い相手に堂々と渡り合うことができるなら、多くの人より優位に立てる。
上記の資質を持つ前に「客観的に自分を評価する」ことができることが大切であると説いています。
「冷静さと熱さ」を兼ね備えた人が権力者になるのだということがわかります。