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【図解付き】アイデアの泉を作る:梅棹忠夫の「発見の手帳」とPDCAサイクルの融合テクニック

何かを考えて新しいアイデアを生み出すには、情報を記録し、記録した情報を整理し、整理した情報をまとめるというプロセスが必要です。情報を記録する手段としては、ノートを活用する方法が一般的です。本記事では、梅棹忠夫の書籍「知的生産の技術」に記載されているノート術について紹介します。

梅棹忠夫とは

日本における文化人類学のパイオニアと称される民俗学者です。自身の発想法を記した著書「知的生産の技術(1969年発売)」はロングセラーとなっています。同書内で紹介されたカードを使った情報の蓄積・整理法は「京大式カード」として販売され、知的生産法のツールとして多くの方に支持されました。

「発見のノート」のポイント

梅棹忠夫先生は自身のノートは「発見のノート」と名付け、面白いと感じた事象や着想を記録しました。「発見のノート」作成のポイントは以下の3つです。

  • 発見した時点ですぐに書く
  • ちゃんとした文章で書く
  • 余白を怖がらずに書く

発見のノートは、「①記録する→②付記する→③索引をつくる→④関連付ける」というサイクルを効率よく、かつ簡便にできるよう考えられています。

「発見の手帳」の記入サイクル

「発見のノート」の記入方法

具体的にノートには以下のルールで記入していきます。

  1. 記録するのはノートの右ページ
  2. 1ページ1項目とし、日付・見出し・内容を記入
  3. 右ページ記入後、左ページに「要約・注・参考事項」などを記入
  4. ノート終了後に索引をつくる
  5. 項目と項目の関連性に注目

なにかの発見があったら、記憶が新鮮なうちにノートを取り出します。ノートの右側に日付、タイトルを記入して発見の内容を文章で記入していきます。ノートに記入するときの注意点として、一度の多くのことを記入しようとしないことが大事です。一つのページには一つの項目をルールとします。余白を怖がらずに記入しましょう。

一度の複数の発見があった場合は、複数のページに記入します。また、タイトルは、後でノートを見返すときの大切な目印になりますので、漠然とした文章になららいように注意が必要です。

記入した右ページを後ほど見返します。右ページに書いた内容に対して、左ページに要約・注・参考事項などを記入します。右ページの発見に対して新しい情報や新しい着想があれば、それも記入しておきましょう。

「発見の手帳」ノート見開きイメージ

ノートを使い終わったら、ページとタイトルを索引ページに記入します。記入された発見を効率よく参照できるようにしておきます。
このように情報を蓄積しておくと、ノートに記入した項目と項目間で新しい関連性を発見することがあります。新たに発見した関連性はノートに新しい情報として記入します。

情報を組み替える京大式カード

本書では、ノートだけでは情報が固定化されることを弱点として指摘しています。固定化される弱点を補う方法として、京大式カードのついての言及がされています。情報をカードに記入することで、カードに記入された情報の関連性を参照しやすくしています。京大式カードについて興味を持たれた方は、本書をお読みください。

「発見のノート」まとめ

「発見の手帳」のノート術は、以下の3点に注意して記入します。

  • 発見した時点ですぐに書く
  • ちゃんとした文章で書く
  • 余白を怖がらずに書く

具体的な書き方としては、以下の方法で記入します。

  1. 記録するのはノートの右ページ
  2. 1ページ1項目とし、日付・見出し・内容を記入
  3. 右ページ記入後、左ページに「要約・注・参考事項」などを記入
  4. ノート終了後に索引をつくる
  5. 項目と項目の関連性に注目

ノートに記入することも大切ですが、記入した各ページを後で見返して、新しい着想を得ることは、さらに大切です。「記録する→付記する→索引をつくる→関連付ける」というサイクルを繰り返すことで、アイデアを深化させていきます。

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