週刊ダイヤモンド2010年4/17号 特集「もっと知りたいドラッカー」まとめ

2010年は、岩崎夏海氏の「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」が大ベストセラーとなり、ドラッカーのマネジメントも爆発的に売れました。

2011年の現在も、書店でドラッカーの著書は平積みされてます。
現在、ドラッカーの思想は、多くのビジネスパーソンに定着したといっても過言ではないでしょう。

Evernoteをひっくり返していたら、2010年春に発売された「週刊ダイヤモンド」のドラッカー特集のメモが出てきたので、内容をまとめてみました。

行動を起こす

自分を理解する

何かを始めるには、自分自身を理解する必要があるます。
分かっているようで、実は分かっていないのが自分自身のこと。まずは、自分自身を深く見つめてみましょう。

「何をするのか決定する」
   ↓
「その結果に何を期待するのか書き留める」
   ↓
「6ヶ月後にその結果を評価する」

これをフィードバック分析といいます。これによって、自分自身の強みを理解します。
この結果と評価を踏まえ、

  1. その強みに集中
  2. 強みをさらにのばす
  3. 謙虚になる
  4. 悪癖を改める
  5. 礼儀に気をつける
  6. 強みでないことを引き受けない
  7. 弱みの是正に時間を使わない

長所を徹底的にのばし、短所の是正を行いません。弱みの是正をおこなわないところが重要です。
ゼネラリストにならずに、徹底的にスペシャリストを目指ざすのです。やりたくないことはやりません。
自分の心に無理を強いる自己啓発は長続きしないのです。

習慣的能力を底上げする

強みを理解したら、次は自分自身の能力を生かし、成果を上げるす努力をします。
成果を上げるために重要なのは、

  1. 時間を管理する
  2. 貢献に焦点を当てる
  3. 強みを基盤にする
  4. 重要なことに集中する
  5. 礼儀に気をつける
  6. 成果を上げるよう意志決定する

成果を上げるには、さらに「集中」することが必要になります。

優先順位をきめる

成果を上げるには、さらに優先順位をつけることが必要です。
優先順位をつける際には、次のことに留意します。

  1. 過去ではなく未来を選ぶ
  2. 問題ではなく機会に焦点をあてる
  3. 横並びではなく独自性を選択
  4. 容易なものでなく変革をもたらすものを選ぶ

何で名を成すのか

行動を起こした次の段階では、「何で自分の名前を覚えてもらいたいのか」を意識して活動します。

イノベーションの種を見つける

「名前を覚えてもらう」には、世の中を変える革新的な出来事を起こす必要があります。イノベーションを起こすことは、

  1. 予期せぬ成功と失敗
  2. ギャップを探す
  3. ニーズを見つける
  4. 産業構造の変化を知る
  5. 人口構造の変化に着目する
  6. 認識の変化を捉える
  7. 新しい知識を利用する

このイノベーションの種は、下の項目にいくにつれて使いにくくなります。

ビジネスに発展させる

イノベーション を発見し、ビジネスに発展させるには、

  1. イノベーション の種を分析する
  2. 外に出て世に中を見る
  3. 焦点を絞る
  4. 小さくスタートする
  5. 最初から一番を狙う

また、ビジネスを失敗させないために、

  1. 懲りすぎない
  2. 多角化しない
  3. 今に焦点をあわせ、未来に期待しない

ことが重要になります。

マネジメント理解する

ビジネスが成功すると、ビジネスを推進する組織が必要になります。組織が正しく機能するには、マネジメントが必須です。
マネジメントとは、

  1. 自らの組織に特有の使命を科す
  2. 仕事を通じては働く人たちを生かす
  3. 自ら行動し貢献する
  4. そして常に真摯でいること。

ポストモダンの作法

現在、われわれが生活している世の中はドラッカーが描いたポストモダンの世界に近づいています。
ポストモダンの世界では、次の作法の必要となります。

  1. 見る、そして聞く
  2. 理解したものを利用する
  3. 基本を原則に使う
  4. 欠けたものを探す
  5. 自らを陳腐化させる
  6. 仕掛けを作る
  7. モダンの作法を使う