ブログを書いていると、ネタ探しが次第に苦痛になってきますね。
よい文章でなければ、ひとに読んでもらうことはできませんが、よい文章を継続的に書き続けることは、困難きわまりないことです。
齋藤孝氏の「人を動かす文章術」では、読む価値のある文章を、次のように言い切っています。
自分のとってインスピレーションのない文章は、よほど有益な情報が含まれていないと、読む意味がありません。
本書で、齋藤氏は「凡庸な文章は恥であり、一般論を乗り越えなければ、よい文章を書けない」と主張しているのです。
よいアイディアや着眼点がよい文章を書くためのの出発点です。
「凡庸な文章を書かない」というのは、なかなか難しい命題ではありますが、思考の「補助線」的なものがあれば、すんなりとアイディアが生まれてくる場合もあります。
以下は、そんな新しいアイディアや着眼点を見つけるときに利用できる18この補助線です。何かを考えるときに、ちょっとあてはめて考えるだけで、新しい着眼点が見えてきます。
18の補助線
1)値段を付ける
それを商品化したら、サービス化したら値段はいくらがよいでしょうか?
またそれは、既存のものと比較すると、安いでしょうか高いでしょうか。
2)名前を付ける
それに名前やキャッチコピーをつけるとしたら、どんなものがいいでしょう?
和風の名前?洋風な名前?キャッチコピーはカッコいいのか、親しみやすいもの何か?ピタッとくる名前を付けてあげましょう。
3)仲間を捜す
それの仲間を捜すとどんなものでしょうか。
仲間を捜すときは、用途、見た目、値段、感触、印象などさまざまな分類を考えましょう。ひょっとすると、普通では考えつかないようなものが仲間かもしれません。
4)他のものや他の誰かに例える
それは他のものや他の誰かに例えるとどうなるでしょう。
「○○のように小さくて便利」、「○○さんのように頼りがいがあって優しい」など、、、他のものに例えることで本質が見えてくるかもしれません。
5)組み合わせる
それを何かと組み合わせてみると、どんな変化が起こるでしょうか?
組み合わせるものは、同じ性質のものよりも全く違う性質のものがよいかもしれません。例えば、それが電化製品なら運動器具や衣類などと組み合わせるとおもしろ変化が起こるかもしれません。
7)並び替えてみる、入れ替えてみる
そのものを思い切って並べ替えてみましょう。または、入れ替えてみましょう。
ひとは普段、ありのままの姿が当たり前になって、並んでいる順序を変えてみることさえ想像できなくなります。例えば、あなたの会社のデスク配置。あのひととあのひとが隣になったら、面白いことが起きませんか?
8)順位を付ける
あなただけのランキングをしてみましょう。
ランキングをする際は、明確な基準を設けましょう。例えば、スペック、機能、人間なら性格などです。ランキングすることで、あなたのアイディアの強みや弱みがはっきりと見えてきます。
9)分解する
さまざまなものを分解してみましょう。
例えば、素材は何か、テクノロジは何かなどです。マーケット情報を分解してみるのも面白いでしょう。利用者の性別、年代、地域などです。
10)集計する
そのものに関するさまざまな情報を集計してみましょう。
例えば、ユーザー数、使用部品数、出荷数などです。集計することで足りているもの、足りてないものが見えてきます。
11)経過時間をみる
それの経過時間を見てみてみましょう。
経過時間には、あなたがそれを購入してからの購入時間、世の中に発売されてからの経過時間などがあります。経過時間をみると特定のタイミングで何か変化が起きていることがわかります。
12)進化の履歴をみる
そのものの進化の歴史をみてみましょう。
例えば、インターネット、携帯電話、iPodなど、、、書籍の進化やさまざまな道具の進化も面白いかもしれません。
素材やテクノロジーの変化で、そのものも変化し私たちの生活様式も変化します。
13)無くなった時の世界を想像する
それがない場合、世の中はどのように変化しますか?
ひょっとすると、それがなくなったことで、一緒になくなるものがあるかもしれません。また、今はあまり利用されていない何かが急にメジャーになるかもしれません。
14)役に立つか考えてみる
それは役に立つのでしょうか?
役に立つのなら、どこで、誰が、どのように使って役に立つのかを細かく想定してみましょう。
15)誰が使うか考えてみる
それは特定のユーザー層が使うものと決めつけていませんか?
例えば、大工さんが使う金槌を主婦が使ったら、どんなことが起こるでしょうか?
16)大きさを変える
大きさを変えてみましょう。
それは、大きすぎませんか?または小さすぎませんか?大きさが変わると使い勝手が大きく変わります。
17)重さを変える
そのものの重さが変わると、どんな変化が起こるでしょうか?
軽くなったら?重くなったら?大きさと同様に、重さが変化すると使い勝手が大きく変わります。
18)色を変える
思い切って色を変えてみましょう。
私たちは思い込みで、これにはこの色と勝手に決めつけています。色が変わると、ユーザー層が大きく変わるかもしれません。