集中できないあなたが、仕事・勉強に集中できるの3つのルール


医師である築山節氏の「脳と気持ちの整理術」は、脳科学的に効率的に脳を活性化する方法について、わかりやすく書かれている書籍です。仕事に集中しなければいけないときに集中できない。誰にでも経験のあることです。
雑然とした気持ちをどのように手中に持っていけばよいのか?以下では、本書で書かれている、集中して仕事・勉強取り組める方法についての3つのルールを紹介します。

ルール① 集中するために、時間的成約を設け、アウトプットする

仕事を進める時に、漠然としたゴールを設定し、漠然としたルートで進めてはいませんか?
思ったように仕事がはかどらずに「あー、、、今日も残業かぁ」と言って頭をかきむしる。
こんな状態では、決して良い結果をもたらすことは不可能です。

一つは「必ず結果を出す」ということです。
つまり、二時間なら二時間、ただ考えたということに満足するのではなく、その間に考えたことをメモ程度にでも、必ず脳から出力して残しておく。「試験を受けている状態」創りだした以上、完全解答でなくても、解答用紙は必ず提出するのです。
それを誰かに見せて、チェックしてもらえる体制をつくれていると、もっといいでしょう。

効率よく仕事を進めるには、時間の制約を設けて「必ず結果を出す」ことが大切です。

ルール② やるべきことを細かく分割する

漠然と仕事をしている状態は、やるべきことが明確になっていないので、どうしても仕事を過大に評価してしまいます。
明確化されていない問題は、過大評価されがちです。作業量が2〜3の仕事でも、やるべきことが明確になっていない状態では、10以上の作業量に思えてしまいます。

たくさんの問題に対処するときは、徹底的に「見える化」して処理しましょう。
「見える化」するというのは、「思考の整理を脳の中だけで行おうとしない」ということです。
問題を脳から出力して、目で見える形にして、紙の上などで物理的に処理する。

私たちは、「脳の中だけで処理」するという慣れてしまい、脳の中で肥大化しているグレーゾーンの存在に気づかないでいます。
ノートに手書きで問題を整理し、やるべき作業を小さく分割することが、問題解決の第一歩です。

ルール③ 少しずつ処理する

大量の資料を渡されて、「明日までに整理して」と依頼されます。もう頭はパニックで、何も手につかない、、、
こういう時は、出来るわけないと諦めてしまうのが、一番のようです。諦めたといっても、何もしないわけではなく、自分の限界を理解して、少しずつ処理していくのです。

人の話を聞くときにも、覚えたいのであれば、なにもかも一気に聞こうとするのではなく、無理のないペースで相手から話を引き出し、長くなってきたら、
「一度まとめさせてください。ここまでに仰っていたのは、こういうことでいいですか」
という風に、確認してまとめをしていく必要があると思います。

難解書なども一度に理解しようとせずに、キーワードを拾いながら、ひと通り目を通したあとで、キーワードをメモ用紙にまとめると全体が俯瞰できるようになります。

まとめ

時間の制約を設ける、アウトプットを作る、細かく分割する、少しずつ処理する。
全般、知人が「年をとると夜なべをする体力がないので、仕込みを十分にやって後戻りしないようにしないと、翌日にダメージが残る」と言っていまいした。
段取りとは上記の事を意識することです。漠然と仕事にとりかかることなく、意識して段取りを意識してやることが大切なのです。