私たちは、仕事や学校生活の中で、自信ややる気を失ってしまうことがあります。
すぐに、気持ちを切りかることができればよいのですが。自身ややる気を失った原因がネガティブなものであったりすると、すぐに気持ちを復帰するのは困難です。
そんな気持ちを乗り越えていくために、アメリカのアルバート・エリスとベックという心理学者が、状況を5段階に分類して乗り越えていく「ABCDE法」を提唱しています。
ABCDE法
- (A) Adversity 逆境 ・・・ 自分がおかした失敗を事件としてありのままに記述する
- (B) Belief 思い込み ・・・ 失敗の原因だと思うことを記述する
- (C) Consequence 結果 ・・・ その結果に対する自分の感情を記述する
- (D) Disputing 論破 ・・・ B(思い込み)を論破する。そうすればC(結果)も変わってくる
- (E) Effective 元気回復効果 ・・・ 前向きに転換していく
実際の利用例は次のような感じです。
- (A) A社へ金額が一桁間違った見積書を提出してしまった
- (B) 事前に資料を確認しなかったことが原因だ
- (C) A社は大事なクライアント。信頼を失ってしまった
- (D) A社の担当者は私を信頼してくれている。今まのA社への貢献度は抜群のはずだ。早い段階で誠意を持って謝罪すれば、まだ間に合う
- (E) 明日、訂正した見積書をもって上司とともに謝罪に行こう。これからは見積書のチェックは丁寧にやっていかなければいけない
状況は思うほど悪くない
どんな大きなトラブルであっても、冷静に状況判断を行うと、何らかの解決策が見つかるかはずです。
ネガティブな気持ちでいると、状況は悪化するばかりで、解決への糸口が見えなくなってしましまいます。
いったん状況を紙に書き出し、冷静に判断する。その中で、見落としたものがないかを確認するのです。
状況は、思っているほど悪くなってはいないものです。
本TIPSは中島孝志氏の「仕事の道具箱」に記載されているものです。
本書では、このような仕事で役立つTIPSが多く紹介されています。手もと置きたい便利な1冊です。
- 作者:中島孝志
- 発売日: 2015/01/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)