千円札は拾うな/安田桂生

金持ちは千円札を拾わない。
なぜなら、千円札を拾うことで目線が下がり、他のものが見えなくなるから。
価値のある情報、金を生む価値は、日常の中に溶け込んでいるのである。
私たちは、さまざまな偏見を持って生きている。この偏見が価値のある情報を見逃させるのだ。
偏見を捨てれば、私たちは新しい自分を発見することができる。

成果を生み足すために時間を使う

  • 「勤勉は美徳、努力は報われる」はウソ。残業をすれば成果が上がるわけではない
  • 頑張ってもどうにもならないことを理解すれば、どうすればよいか「頭を使う」ようになる
  • 最も価値のある能力は、「新しいものを生み出す能力」である
  • 成長とは、一歩一歩階段を上ってきた階段が、間違っていたと気づいたときに、すぐさま下りる勇気である
  • いやなお客は会社と社員の利益と時間とやる気を奪う。そんなお客は迷わず捨てる
  • 上顧客でも特別扱いせずに社内のルールは遵守する

利益をもたらすお金の使い方

  • お金と人材を上手に動かすシナリオを書くことが経営者の仕事
  • 経営で勝つコツは、売り上げをお金で買っているという考え方を持つこと
  • お金は血と汗の結晶ではない。効果の高さを判断して冷静かつ大胆にお金を使う
  • 投資金額が少ないと外れる確率は高くなり、書く確率の高い投資はリターンが少ない
  • 社員の決済能力を上げるために、社員がプレッシャーに感じる金額を決済させる
  • ある程度の無駄遣いがあってこそ、最終的に勝てる勝負ができる
  • お金がなかったら借金をしてでも「人材」、「情報」、「ブランド」に投資する
  • 企業文化は、数や量ではなく、質や美意識に変わっている
  • ひとが生きる上で必要なのは、お金ではなく、必要なときに必要なお金を作る能力である

大成する人材の見抜き方

  • おしゃれは、自分自身を変えるという意思の表れ。そのひとの価値観を見極める指標
  • そのひとの価値観は「捨てられるものの量」できまる
  • 女性が良いと言わない男は、大した男にはならない

トレンドに流されずに本質を見抜く力

  • やるかやらないかは即決する。それが新しいものであればやる。やっていることを続けるかどうかは、ずっとやってきたことならやめる
  • 規模が大きくなると変化に対応できない。変化に強く、付加価値を創造できる中小企業こそが時代の寵児
  • 本質とトレンドを見極める。トレンドや過去に縛られることなく守るべき本質を見極める
  • 似合う服を選ぶのではなく、おしゃれな服に自分を合わせる
  • 経営者が何もしなくても会社が回る設計図を作ることが経営者の仕事。設計図を作った時点で勝敗は決まっている
  • 人生のリスクとは、周囲のひとの常識に流されて、本当のリスクを自覚しないままに生きること。リスクのない人生はない

千円札は拾うな。

千円札は拾うな。