自己啓発のジャンルで長きにわたってベストセラーを続けているデール・カーネギーの「人を動かす」。本書で書かれていることは、ひととして当たり前におこなうべきことであるが、ひとには欲や見栄があり、誠実な行動ができないことが多い。
人を動かす際に、重要ななことは何なのか。
人を動かす3原則
- 批判も非難もしない、苦情も言わない ー 相手の立場になって考えれば、同情・寛容・好意が自然に生まれる
- 率直で、誠実な評価を与える ー 人を長所を考える。そうすればお世辞などは必要なくなる
- 強い欲求をおこさせる ー アイディアを自分のものとせず、相手が思いついたように仕向けてアイディアを現実のものにする
人に好かれる6原則
- 誠実な関心を寄せる
- 笑顔で接する
- 名前は、当人にとって、最も快い、最も大切なひびきを持つことばであることを忘れない
- 聞き手にまわる
- 相手の関心を見抜いて話題にする
- 重要感を与える(誠意を込めて) ー 人と話をするときはその人のことを話題にする。そうすれば相手はこちらの話にも耳をかたむける
人を説得する12原則
- 議論に勝つ唯一の方法として議論を避ける ー 自分が間違っているところを探す。相手の意見をよく聞き真意を理解する。自分の意見ばかりを主張しない
- 相手の意見に敬意を払い、誤りを指摘しない
- 自分の誤りをただちにこころよく認める
- おだやかに話す
- 相手が即座に”イエス”と答えられる問題を選ぶ
- 相手にしゃべらせる
- 相手に思いつかせる
- 人の身になる
- 相手の考えや希望に対して同情を持つ
- 人の美しい友情に呼びかける ー 人は誰でも正直で義務を果たしたいと思っている。相手に信用され、正直な人間として扱われると不正ができなくなる
- 演出を考える ー 事実に動きを与え、興味を添えて演出する
- 対抗意識を刺激する ー 人はみなゲームが好きだ。競争を与えて相手を刺激する
人を変える9原則
- まずほめる
- 遠まわしに注意を与える
- まず自分の誤りを話した後、相手に注意を与える
- 命令せず、意見を求める
- 顔をつぶさない
- わずかなことでも、すべて、惜しみなく、心からほめる
- 期待をかける
- 激励して、能力に自信を持たせる
- 喜んで協力させる ー 相手にお願いする際は、誠実さ、依頼することの明確さ、相手の立場、相手の利益を考える
幸福な家族をつくる7原則
- 口やかましくいわない
- 長所を認める
- あら探しをしない
- ほめる
- ささやかな心づくしを怠らない
- 礼儀を守る
- 正しい性の意識を持つ
- 作者:カーネギー, デール,Carnegie, Dale,博, 山口
- 発売日: 1999/10/31
- メディア: 単行本