男と女ではビジネスルールが異なる
ビジネスの世界では、優秀な女性でも昇進することは、大変に困難である。これは男女でビジネスに対する根本的な考え方が異なっているからだ。
男性は、ビジネスをゲームと考えて行動している。時には、相手をたたきのめしたり、蹴落としたりする。
女性は、この男性流のゲーム方法を理解していないために、ゲームについて行けず、昇進することが困難になるのだ。
女性がこのゲームのルールを理解し、対応してゆくにはどのように振る舞えばよいのだろうか。
トップが言うことに逆らわない
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- みんなは平等ではない
- 能力だけではなく、権力を行使するのがリーダーの役目
- 上司の無理難題の依頼にもきちんと対応する
- 「できません」とは言わない(忠誠心を示す)
- セクハラは拒否する(言葉ではっきり伝える)
- チャンスを横取りされても目くじらを立てない(目に余るようなら影響力のある上司に報告)
- 良いメンター(仕事の手本で師匠となる人)を持つ
対立したらどう振る舞うか
他人との問題を解決する5原則「調整、回避、妥協、協調、競争」のうち、ビジネスの世界では、競争しか通用しない。調整、回避、妥協、協調はないと思った方がよい。
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- 「人」ではなく「問題点」を攻撃する
- 「ミラーリング」を使う(相手の仕草を鏡のようにまねる)
- 感情的にならず、理論的に自分の考えを貫く
- 目の前の問題に集中する(問題の根本を見失わない)
- リーダーを攻撃する
- ユーモアを使い。感情的なしこりを残さない
- 電子メールは利用しない(直接話す)
- 最後はすべて水に流す
チームプレイに徹する
ビジネスではどんな事情があろうとも、けっして個人プレーに走ってはいけない。
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- チームワークとは自身を抑えてチームの意向に従うこと
- 自身のゴール(目標)を設定して、そのゴールのために戦う自分のチームを作る
- 仕事に友情は持ち込まない
- 仕事で苦手な人を作らない
- 自身が設定したゴールをしっかりと見定める
- 使える手段は何でもする。時にはフェアでないプレーもする
- チームの雰囲気にあった服装をする。仕事場でファッションショーをしない
リーダーらしい振る舞いをする
女性のあなたが昇進したら、自分なりのやり方でなく男性的なビジネススタイルも身につける。
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- 管理手法を身につける(支持型、育成型、支援型、委任型)
- 常に毅然とした態度をとる(強いリーダーを目指す)
- みんなに好かれたいと思わない
- 女性らしく、ほめることで士気を高め、部下を育てる
- しっかり指示を伝える(権力を行使する)
- はったりをきかせて、それが事実のように振る舞う(そうすることで本当に事実になることも多い)
- 持った権力をしっかりと理解して行使する
自分を有利に見せる10箇条
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- 男の前では弱音を吐かない
- 話の主導権を握る
- すぐに本題に入る
- 提案するときは疑問文を使わない
- 主張を質問に変えない
- ぼかした言い方をしない
- 自分の発言を卑下しない
- やり手に見せる
- 怒りをあらわにする
- 女の子と呼ばせない
優位に立つしぐさ10箇条
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- やたらに笑顔を振りまかない
- 首をかしげながらしゃべらない
- むやみにうなずかない
- 自分を大きく見せる
- 相手を見上げない
- 自信のなさを表に出さない
- 目をそらさない
- スキンシップを上手く使う
- 相手を待たせる
- 会社の格を示すような店を選ぶ
批判されてもめげない
女性は批判に弱い。ビジネスはゲームである。批判は相手を不利にするためのカードなのだ。けっして本気で受け止めてはならない。
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- 批判は単なるフィードバックと考える
- 気持ちを素早く切り替える
- ネガティブな言葉を口にしない
- すべての批判を真に受けない
- 批判は成城の糧になると考える
- 涙を見せない
ゴールを目指す
ビジネスのゴールはみんなが幸せになることではない。自身のミッションをコンプリートすることだ。ゴールの精度が高く、達成期間が短いほど次のゴールも近くなる。
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- ゴールは結果から得られる満足感ではなく、単に結果である。(売上いくら、契約成立など)
- 大局観を持って行動する(ゴールは通過地点であることを忘れない)
- すべてを完璧にこなさない
- ひとりでがんばらない
- 自分のゴールを明確にする
- 相手の都合に振り回されない
- 仕事熱心な人が勝つとは限らない(コネを作るのも方法、ネゴするのも方法)
仕事をスムーズにする5箇条
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- 顔を売る
- 人脈を作る
- 自分の仕事をPRする
- 人が自分をどう見ているかを知る
- 上司に花を持たせる
会社のルール 男は「野球」で、女は「ままごと」で仕事のオキテを学んだ (ミリオネーゼ・シリーズ)
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