コーチに必要な5つの顔ー岡田武史元日本代表監督が考えるマネージャーの姿

雑誌プレジデント(2004年3/22号)の「行動する力」という特集の中で、当時、横浜Fマリノスの監督であった岡田武史氏のインタビュー「自律的に動く選手はこうつくる」が掲載されている。
この記事は、岡田氏が海外チームのユベントス、ACミランマンチェスター・ユナイテッドを視察した際の感想を述べたものだ。

この記事の中で、語られている「コーチ(監督)の持つべき5つの顔」は、管理職が実際に仕事をする上で、自身の立場を確認できる良い考え方である。

コーチ(監督)が持つべき5つの顔とは、、、

『教育者』の顔

選手の才能や資質を向上させるため、選手に良い知識や経験を与える。

『科学者』の顔

チーム戦略・戦術立案作業上の倫理的なアプローチ、スポーツ生理学や心理学を用いてチームを良い方向に導く。

『易者』の顔

試合展開を洞察・予測しゲームを勝利に導く。

『医者』の顔

選手たちをけがから守り、常によいコンディションでゲームの望めるように配慮する。

『役者』の顔

ピンチでも冷静さを装う。笑顔で選手を励ます。激しく鼓舞する。など、状況に応じて選手のモチベーションをコントロールする。

管理職は、自らが現場に立って実際のオペレーションを行うことはない。
管理職は、チームによい結果をもたらすために、それぞれの顔を駆使して、チームをベストのコンディションを維持していく必要があるのだ。