読書メモ

僕は君たちに武器を配りたい/瀧本哲史

作者の紹介 瀧本哲史。京都大学客員准教授、エンジェル投資家。 東京大学卒業後、助手となるもマッキンゼーに転職する。3年で独立して経営コンサルタントを起業。現在はエンジェル投資家のかたわら京都大学で意思決定理論、起業論、交渉術の授業を担当する…

働く幸せ/大山泰弘

「働く幸せ」とは「マズローの欲求段階説」の中にあると見つけたり 日本理化学工業は、「日本で一番大切大切にしたい会社」の冒頭で紹介されている企業です。著者は、日本理化学工業の会長大山泰弘氏です。本書では、「日本で一番大切大切にしたい会社」で十…

伝説の灘高教師が教える一生役立つ学ぶ力/橋本武

学ぶということは「正解を求めない」「試行錯誤する」「自分の頭で考える」ということ 書籍「奇跡の教室」で一躍有名になったスローリーディン授業とエチ先生。本書は、スローリーディン授業を実践したエチ先生こと橋本武氏のエッセイです。 2012年に100歳を…

ちっちゃいけど、世界一誇りにしたい会社/坂本光司

「日本で一番大切にしたい会社」シリーズの法政大学教授 坂本光司先生の書籍です。本書は、日本各地で地域と共生する小さな店舗や会社を紹介します。坂本先生がライフワークにしている「日本で一番大切にしたい会社」で取り上げられる企業と、本書で取り上げ…

武器としての決断思考/瀧本哲史

作者の紹介 瀧本哲史。京都大学客員准教授、エンジェル投資家。 東京大学卒業後、助手となるもマッキンゼーに転職する。3年で独立して経営コンサルタントを起業。現在はエンジェル投資家のかたわら京都大学で意思決定理論、起業論、交渉術の授業を担当する…

フィッシュ!/スティーヴン・C.ランディン他

ぴちぴちオフィスとは、スタッフが「活きの良い魚」のようにアクティブに働くさま。「死んだ魚の目」をして働いているさまではない。 まずは、以下のビデオを見てみましょう。 www.youtube.comスタッフとお客さんが笑顔に満ちていて、とても雰囲気の良い市場…

星野リゾートの事件簿/中沢康彦

経営トップは企業理念の布教者。繰り返し理念を語りかけることで、スタッフ自らが理念の解釈を深掘りする。 星野リゾートは軽井沢に拠点を置くリゾート施設運営会者です。和のリゾートホテル「星のや」、和風旅館「界」、リゾートホテル「リゾナーレ」、アル…

インクジェット時代がきた!/山口修一、山路達也

ヒッグス粒子をインクジェットプリンタで打ち出したら、何もないところから物体が作成できちゃう(かも) 家電量販店で販売されるインクジェットプリンタは、コモディティ化が進み低価格化が加速しています。すでに枯れた技術になりつつあるインクジェット技…

毒婦/北原みのり

毒婦とは「人をだましたりおとしいれたりする無慈悲で性根の悪い女」という意味。木嶋が本当に毒婦なのかは不明 木嶋佳苗の裁判傍聴記。 筆者の北原みのり氏は、「アンアンのセックスできれいになれた?」などの著作を持つ著作家です。女性目線の性についてテ…

ザッポス体験/ジョセフ・ミケーリ

手品のタネを知ったところでわたしたちは手品師になれない。ザッポスの運営を知ったところでわたしたちにザッポスを創ることはできない。 ザッポスは、アメリカのオンラインショップです。 オープン当初は靴の販売を主体にしていましたが、現在は洋服やアク…

日本でいちばん大切にしたい会社3/坂本光司

会社には大切にしなければならない5人のひとがいます。この5人の人々を大切にする優先順位を間違ってはいけません。 社員とその家族 社外社員とその家族 現在顧客と未来顧客 障害者や高齢者などの社会的弱者 出資者支援者 この定義は「日本でいちばん大切に…

ITに巨額投資はもう必要ない/新生銀行Jメソッドチーム

Jメソッドはシステム開発費600億円を60億円に圧縮した新生銀行の手法。これが本当ならシステム開発業者は詐欺師? 通常600億円必要といわれる銀行のシステム。 本書は、その銀行システムを10分の1の60億円で開発した新生銀行のJメソッドについて書かれていま…

一瞬で心を動かす技術/マーク・ゴールストン

相手の話を傾聴する。相手に適切な質問を投げかける。相手の気持ちを察する発言をする。交渉を上手くいかせコツはたったこれだけ 最初に断っておかなければならないのは、本書を読んでも「一瞬」で相手の心を動かすことはできません。 「一瞬で」という表現…

「処方せん」的読書術/奥野宣之

本は薬。効能がなくても、飲んでいるだけで効果が出る場合もある。効能が高くても飲む人によっては聞かない場合もある。要は気は心。 『処方せん』的読書術は、ベストセラー「情報は1冊のノートにまとめなさい」の著者、奥野宣之さんの読書論です。読書を心…

若き友人たちへ/筑紫哲也

「憂う」ことは未来を生み出す力。今、自分がいる場所が理解できなければ「憂う」ことはできない。 ジャーナリスト筑紫哲也さんは「憂う」ひとでした。 「憂う」とは、心配すること、思い悩むこと。特に、将来について気がかりな場合に憂うという表現を使い…

「超」入門 失敗の本質/鈴木博毅

同じ失敗を繰り返すのはバカです。しかし、わたしたち日本人は、超ド級のバカでした。 名著「失敗の本質」の解説本です。「超入門」というタイトルの通り、非常にわかりやすく「失敗の本質」を解説しています。 「失敗の本質」は名著ですが、大変に読みにく…

悩む力/姜尚中

悩む力は、激動の時代を生きるための武器。この武器を手に入れるには、自分自身を強くしなければならない。 「悩む力」は、2008年に90万部という驚異的な部数を売り上げたベストセラー。 発売当初に読んだときは、著者が本書で何を言いたいのかをつかめずに…

新・プラットフォーム戦略とは何か?

ビジネスコンサルタント平野敦士カール氏が提唱する新・プラットフォーム戦略。 以前から「それは何?」って気になっていたので、平野氏の著書「新・プラットフォーム思想」からプラットフォーム戦略の考え方を抜き出してみました。考え方としては、決して目…

ニトロちゃん/沖田×華

わかりにくい障害だからこそ、しっかりとした対処が必要。(だと思うよ) 漫画家の沖田×華さんが幼少期の体験を書いたマンガです。著者はLD(学習生涯)とADHD(注意欠陥多動性障害)をもっています。時折見せる障害の片鱗から学校で沖田さんは、周りから変…

ニッポンの書評/豊崎美香

書評は愛しい本へのラブレター、時に愛は流血騒ぎを起こしたりもする。 小説を書くたび、爆笑問題の太田光さんに「読んでくれ〜」とラブコールされる人気ライター豊嶋美香さん。本書は、著者が「本が好き!」で2008年7月号から2009年11月号まで連載した「ガ…

週刊ダイヤモンド「学者・エコノミストが選んだ2010『ベスト経済書」

古い情報で恐縮ですが、2010年の週刊ダイヤモンド12/18の第2特集に掲載されていた「学者・エコノミストが選んだ2010『ベスト経済書』」を紹介します。2010年は「もしドラ」が発売された年でドラッカーとその思想に大変注目が集まった1年で、ビジネス書全体に…

経済大国インドネシア/佐藤百合

わたしが幼年期を過ごした昭和40年後半から50年前半は、日本全体に活気があって、とても良い時代でした。 ピンクレディー、田中角栄、オイルショック、新幹線、ソニー、ファミコン、、、 「あの時は楽しかったなぁ」と甘酸っぱい郷愁の思い出がよみがえって…

稲盛和夫の実学/稲盛和夫

著者の稲盛和夫氏は、京セラ、DDI(現KDDI)の創立者。 京セラの年間売り上げは約1兆円、KDDIの売り上げは約3兆円です。これだけの企業を作り上げた稲盛氏の経営理念は、とても難しく、とてもシンプル。それは、「人間として正しいことを追求していく」という…

勝ち続ける経営/原田泳幸

それまで低迷していたマクドナルドを7期連続のプラスに導いた日本マクドナルドCEO原田泳幸氏のマクドナルド経営論です。 原田氏は、2004年にアップルコンピュータから日本マクドナルドに転社。当時「マック(アップル)からマック(日本マクドナルド)」への…

アイデアの作り方/ジェームス・W・ヤング

「アイデアの作り方」の日本語訳が最初に発刊されたのは1961年。オリジナルが執筆されたのが1940年ということですので70年も前の著作です。 本書のテーマは発想法。 本書で紹介される発想法は、その後に登場するのさまざまな影響を与えています。 本編は80ペ…

究極の速読法/松崎久純

あまたある速読の本ですが、私は本書がお気に入りです。さまざまな速読本を読みましたが、本書の方法が実践しやすく、考え方も腹落ちしました。 今まで速読本は身につかなかったという方は、ダマされたつもりで一度実践していただきたい方法です。 以下はア…

自由訳 般若心経/新井満

最近、とても仏教に心を惹かれています 入信したいという気持ちはまったくありませんが、仏教の考え方を理解したいという気持ちが強くなっています。 数年前にも何冊か「般若心経」の関連本を読んだのですが、あまり心には突き刺さりませんでした。 読んだ本…

ハイ・コンセプト/ダニエル・ピンク

いち早く社会の流れを察知し、これからのビジネスパーソンの考え方や生き方を提案しているダニエル・ピンク氏の2006年発売の書籍です。 本書のテーマはこれからの社会に求められる人材像です。これまでは、理数系的な思考をもつ「左脳主導思考」型人間が社会…

ビジネスで失敗する人の10の法則/ドナルド・キーオ

これまで、じつに多くの優良企業が決定的な次期に重要なリスクを取らなかったために、打撃を受ける結果になっている。一時的に低迷しただけで後に回復した企業もあるが、転落して消えていった企業も多い。1980年代だけでも、フォーチューン誌500社のうち230…

図解 ネットで買わせる技術/山村敦

ブログで書籍の感想を書く際は、基本的に否定的な意見を極力排除するようにしています。 どんな書籍でも必ず取り上げるべき意見があり、その意見が見つけられないのは自分の教養が足りないのであると、そう理解するようにしているのです。 取り上げるべき意…